本日のビール番外編、今回はグラスのお話です。
SPIEGELAUのグラスセット
まだクラフトビールにはまり始めて間もない頃、amazonでお買い得だったので買ってみたのがドイツのグラスメーカーSPIEGELAU(シュピゲラウ)のビアグラスセットでした。
Spiegelau Craft Beer Tasting Kit (Set of 4) / amazon.com
当初amazonで買ったのは3本セットで$15。
写真の4本セットは後日$30で購入したものです。
最初に買った内の1本を割ってしまったのと、同じ種類のグラスがもう1セットずつほしかったのもあり、追加購入しました。
ちなみにシュピゲラウは、ワイングラスで有名なRIEDEL(リーデル)のライバル会社でしたが、2004年に買収され、現在はリーデル傘下として製造販売を行なっているようです。
さてグラスセットの内容ですが、左からBarrel Aged Beer用、Stout用、IPA用、American Wheat Beer用となっています。
今回はその中でもIPAグラスについてご紹介したいと思います。
(そもそもIPAって何?という方はこちら)
IPAグラス
せっかくなのでアメリカの美味しいIPA、BALLAST POINT(バラストポイント)を注いでみました。相変わらずいい色〜
このグラスで気になるところと言えば、グラス下部にある特徴的なうねりです↑
IPAグラスはパッと見Stoutグラスに似てるんですが、IPAグラスだけうねうねしてます。
こんなグラス他のところでは見たことがないので、きっと何か理由があるんだろうと思い調べてみました。
IPAグラスの秘密
まずはその誕生秘話から。
このグラスはシュピゲラウとアメリカのIPA醸造家達が共同開発したものだそうで、何百のグラスデザインを検討し、最終的に残った8つのプロトタイプの中から秘密投票の末、満場一致で選ばれたものだそうです。
これだけでも「そんなにすごい奴だったのか!」と驚いてしまいます。
そしてあの気になるうねりにもやはり理由がありました。
グラスがうねっていることにより、ビールを注ぐ時と飲む時に摩擦が生じるため、ビールが空気と混ざりやすくなり、その結果、香りが強く立つんだそうです。ワインでもテイスティングの時にグラスをぐるぐる回して空気に触れさせますが、同じようなことでしょうか。
またグラス上部にもこだわりがあり、上に行くにつれて細くなるデザインにすることで、飲んだ時に香りを逃さずダイレクトに鼻に届けるようにしているそうです。
グラス作りに携わった醸造家曰く、アメリカのバーでIPAをサーブする際に使われるのは一般的に重ねて収納しやすいパイントグラス(でかいまっすぐなグラス)なんだそうですが、それだとIPAの豊かな香りが鼻をすり抜けて散ってしまうのを残念に思っていたそうなんですよね。ですがこのデザインなら、きちんと香りと味わいを楽しめて、さらに泡立ちも良くなるようになっているので、IPAがより美味しくなると太鼓判を押していました。
調べる前は"面白いデザインだからなんとなくこの形にしたのかな"という考えもよぎったのですが、やはりそこにはしっかりとした目的とこだわりがあり、試行錯誤の末に辿りついたものなんだということがわかったので、調べてみてよかったなと思います。
まとめ
今回はシュピゲラウのIPAグラスのご紹介でした。
今まで何も知らずに使っていましたが、その誕生秘話やこだわりを知ると、なんだかより美味しく感じられるような・・・気がします。同時に違うグラスに注いで飲みくらべてみるのも面白いかもしれません。
また近々他のグラスもご紹介したいと思います。
それではまた〜
burame
日本でも販売しているようです↓ 贈り物にも良さそうですね。