今日はただのグチというか、どうなんだろうとずっと思ってる事です。
タイトルの通りなんですが、
日本のアパレルメーカーって、なんでもかんでも
"タンブラー乾燥はおひかえください"
って書きすぎじゃありませんか?
書きすぎっていうか逃げすぎ!?
日本に住んでいた時も感じていた事ですが、アメリカに住んでいると以前よりもこれについて憤りを感じることが多いです。
そもそも"タンブラー乾燥"って何?
よく見かけるけど意味のわからない"タンブラー乾燥"という言葉。
東京都クリーニング衛生同業組合のサイトによると、
タンブラー乾燥とは、コインランドリーなどで見かける「衣類を、熱と共に回転(一部ゆりかご動作)させながら乾燥させる乾燥機」を意味します。
だそうです。
なので、一般家庭のドラム式乾燥機付き洗濯機や、アメリカの家庭で一般的な乾燥機での乾燥も、もれなく"タンブラー乾燥"に当てはまるようです。
ふむふむ。
日本の服はとりあえずなんでも"タンブラー乾燥NG"
この表示、書いてない服を見つける方が難しいくらい、こんなものにまで?というくらい何にでも書いてます。
めずらしく書いてないなと思ったら、洗濯表示で思いっきり乾燥機マークにXがついてたり・・・
飾りが付いていたり、薄くて繊細な生地のものや、複雑な縫製のものならわかりますが、いたって普通の生地や型のものまで、なんでもかんでも"おひかえください"が付きまといます。
アメリカの場合
アメリカの場合、洗濯において乾燥機の使用が日本よりも一般的なので、繊細な生地や型崩れしやすい生地を除けば、基本的には乾燥機で乾かす前提で販売されているものが多い印象です。
特にそれが顕著なのがTシャツ類。
日本で買ったTシャツはどれもこれも乾燥機NGですが、
アメリカで買ったものは、制限があったとしてもせいぜいLow Heat(低温)Onlyというくらいです。
単なる責任逃れの可能性
2016年より日本では新しい洗濯表示に変更され、取扱い表示の考え方が、
従来の「〜した方がいい」という指示表示から、
「〜まではできる」という上限表示に変わったそうです。
この変更の背景には、アパレルメーカー側の過保護表示の問題があったようで、要はクレームが出ないように、現実的なお手入れとは乖離した指示表示をする場合があったという事なのです。
例えばTシャツやスウェット類など、普通洗濯機で洗うようなものを"水洗い不可"と表示するなど。(詳しくはこちら参照:新しい取扱い絵表示(日本) | 衣服を買う | 東京都クリーニング生活衛生同業組合)
そういう背景を聞くと、やはり乾燥機NGも単なる責任逃れでは?と疑ってしまいます。
禁止するならその理由も記載すべき
もちろんタンブラー乾燥が干して乾かすのに比べ、服へのダメージが大きいというのは実際にあることだと思います。
ですがそのダメージの種類や程度次第では、干す手間よりも乾燥機で乾かしてもいいやと判断する人もいるのではないでしょうか。
例えば、乾燥機を使うと"型崩れする"という表記があったとして、
お気に入りのセーターだったらやめておこうと思いますが、もしそれがインナーや部屋着のTシャツだったとしたら、私なら気にせず乾燥機を使います。
だけどもし、乾燥機を使うと"かなり縮みます"と書かれていたとしたら、インナーや部屋着であっても元々ぴったりサイズのものだったとしたら、乾燥機に入れるのはやめておくかもしれません。
つまり、"タンブラー乾燥はおひかえください"の一点張りでは、どうしてダメなのかわからず、消費者が自分で判断できないというのが問題だと思うのです。
アパレルメーカーが自分たちの身を守るため、なんでもかんでも禁止するのは結構ですが、
それならせめてその理由も書いてよね、
と思ってしまいます。
おわりに
というわけで今回はお洗濯にまつわるグチでございました。
ですがいま日本では、家事の時短のために食洗機やホットクックが持てはやされていますが、この波はかならず乾燥機にもやって来ると思うんですよね(既にもう来てる?)
その頃にはおそらく私のように、
どれもこれも乾燥機NGってどういうこと?(怒)
と思う人がたくさん出て来るのではないでしょうか。
そんな事態に先立ち、日本のアパレルメーカーには乾燥機に強い服を開発するなり、"乾燥機を使うとこうなりますよ"という説明を加えるなり、はたまたアメリカのようにLow Heatを推奨するなり、何かしら現状を変えるようなアクションをしてほしいものです。
乾燥機に強い服、って宣伝したら売れそうだと思うんですけどね。
それではまた〜
burame
アメリカでの洗濯お役立ち記事