日本に住んでいた頃、"シャワーカーテン"と聞くと、
・ビニール素材のペラペラなもの
・バス・トイレ一体のアパートで使うもの
・カビが生えやすく、メンテナンスが大変なもの
・狭苦しいもの
というイメージでした。(使ってる方すみません・・・)
ですがアメリカに住んで日常的に使うようになると、
シャワーカーテンも悪くないかも・・・
と思うようになりました。
ビニールだけじゃない。充実のシャワーカーテン
まずアメリカに来たばかりの頃に驚いたのが、ビニール素材ではないシャワーカーテンがたくさんあることです。
手前半分はビニールですが、奥のカラフルなゾーンは普通の布(綿やポリエステル)のものです。
写真のお店はインテリアショップではなく量販店のウォルマートなんですが、それでもこんなにバリエーションがあるのかと驚きました。
部屋のカーテンのように、カジュアル・モダン・エレガントなど様々なテイストのものが販売されています。
だけどここで一つ心配事が。
布のシャワーカーテン、
かわいいけどすぐカビだらけになっちゃいそう・・・
ビニールですらカビるのに、布なんてすぐダメになりそうじゃないですか?
こういうカーテンを付ける人って、まめに洗濯したり頻繁に買い換えたりしてるんだろうか・・・
と、既に布のカーテンを買った後になって途方に暮れてしまいました。(ほんと行き当たりばったりで嫌になります・・・)
思いもよらなかった解決策
ですがカーテンを購入後、シャワーカーテンを掛けるためのフックが部屋には付いていなかったことに気がつき、ウォルマートならあるかなと思い足を運んでみました。
すると先ほどのシャワーカーテンコーナーにフックもあったんですが、色々と種類があるので見ていると、こういうタイプのフックに目がとまりました↓
これを見て最初は"なんでこんな形してるんだろう"と思ったんですが、次の瞬間、
そっか、布カーテンは部屋側に掛けて、ビニールカーテンをバスタブ側に掛ければいいのか!
とようやく気がつきました。
そうすれば部屋側から見たときはビニールが見えなくて素敵だし、シャワーを使うときもビニールがバスタブ側にあれば布カーテンがカビカビにならなくて済むのか、と合点がいきました。
シャワーカーテンを二重に掛けるという発想がなかったので、これには本当に衝撃でした。
実際に掛けるとこうなります↓
ネットで調べてみると美観以外にも、アメリカのバスルームはトイレや洗面所も一緒になっているので、入浴中に誰かが入って来た際に透けて見えないようにするという役割もあるようです。
カーテンレールにもひと工夫
日本のビジネスホテルなどでシャワーカーテンのお風呂を使う際、狭くてカーテンが腕にくっついたりすることがありませんか?
私はあれがすごく嫌で毎回げんなりとした気持ちになります。
ですが今の自宅やアメリカのホテルでそういう思いをすることはほとんどありません。
なぜならレールがカーブしてバスタブの外側に迫り出しているからです↓
レールが外側に迫り出すことにより、上部はバスタブよりも空間が広くなるので、シャワーを浴びているときも体がカーテンに触れにくくなります。
まあ考えてみれば、私よりも全然大きいアメリカ人でも使えるようにしておかなければならないので当然といえば当然なんですが、アメリカのシャワーカーテン周りってほんとよくできてるな〜と感心しました。
ビニールカーテンは消耗品
ふたたびカーテン生地の話に戻りますが、バスタブ側に用いるプレーンなビニールカーテンはとてもお手頃で、1枚5ドル程度で買えます。
このビニールカーテン、シャワーを浴びた後は軽く流し、たまにゴシゴシ洗ったりもしますが、どうしても半年程度でピンクっぽいカビが取れなくなってきます。
そうなったら値段も安いので消耗品と割り切って定期的に買い換えています。
なので日本に住んでいた頃にイメージした、"カビが生えやすいくてメンテナンスが大変"というのは、半分正解・半分不正解であり、カビは確かに生えるけど、カビが生えたら手軽に買い換えられるので、メンテナンスは大変ではないと言えます。
実は開放感抜群
最後に、"シャワーカーテン = 狭苦しい"というイメージについて。
確かにカーテンを閉じてしまうと、洗い場がない分日本の浴室よりも狭く感じてしまいます。
ですが上記のレールのおかげで意外と広く、さらにバスタブにお湯をためて浸かる時、カーテンを開いてしまえば洗面所も含めたバスルーム全体が浴室になるので、そのときはとても開放感があります。
さらにバスタブの外は濡れていないので、読み終わった本をその辺にぽんっと置けるのも地味にうれしいポイントです。
おわりに
というわけで今回はシャワーカーテンのお話でした。
所変われば同じものでもイメージや用いられ方って結構変わるものですね。
まあ理想を言えば、バスタブと別にシャワーブースがあって、体はそちらで洗い、バスタブにはカーテンもつけずに広々とした状態で入れるのがベストではありますが・・・
日本にいてもアメリカにいても、お風呂の夢は尽きないものです。
それではまた。
burame